L'eau, je suis important...



「繋がってるよ。」


焦げ茶色の髪を毛束にしてふわっとまとめているホストのような男。

本郷望(Hongo Nozomu)。


こいつがもう一人の情報担当で、俺の一個下。
頭が切れる強者(つわもの)。


「望。久しぶりだな。」

「そうだね。悠太。
悠太がなかなかここにこないからね。」


少し棘のある言葉にウッとなった。

望はこんな俺をしたってくれている。ありがてぇよな。


「ごめんな。望。
わりぃけど、話の続き聞いてもいいか?」


俺の言葉にコクリと頷くと、また話し始めた。


「繋がってる組は、堂島(Dohjima)組。」

「堂島!?堂島ってあの堂島組か!?」

「そう。悠太がずっと探し続けてた“あの”堂島。」


やっと!やっと!!!
やっと辿り着いた…!

宏樹と康介が顔を見合わせ頷いた。


そして宏樹がこう言った。


「悠太、どうする?」


俺はそれに応えるように頷き、“もちろん”と目を閉じた。


目をカッと開き、


「炎龍も、堂島も。ぶっ潰す」


俺の言葉を聞いた3人は笑顔になった。


「んじゃー。おりて奴らに説明すっか!」


康介が立ち上がりながら言った。

それに続き、立ち上がりグーッと伸びをした。


先にでた望がエレベーターの扉を開けてくれていた。

それに乗り込み、1階についた。



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