L'eau, je suis important...



俺ら4人が降りてきたことに気づいた奴らザワザワしながらこちらに集まってきた。


パンパン。


宏樹が手を叩くとシーンとなった。


「今地下に人はいるか?」


俺がライに聞くと、ライが戸惑いながら言った。


「た…ぶん…。いると思うっす!」


「そうか。望。」


「もうやったよ〜」


地下の奴らに暇なら1階に来てほしいと伝えてほしかったのだが、さすが望。


少しすると、5人くらいぞろぞろとこちらに近づいてきた。


「こんちゃ〜」

「おう!集まってもらってわりぃな。」

「いえいえ全然!」


笑顔がこぼれながら和やかな雰囲気だった。


スッと息を吸い、吐く。


途端、肌を刺激するようなピリッとした雰囲気が流れる。


「今日集まってもらったのは、潰したい族があるからだ。」

「それはどこすか?」

「炎龍だ。バックには堂島組がついてる。」


俺の言葉にざわざわし始めた。


「炎龍!?」

「炎龍って正統派じゃないのか?」

「あの噂マジなのかよ!?」


静かにさせるためにパンパンと手を叩く。


「知ってると思うが、炎龍は強い。仮にもここらを占めてるやつだからな。
無理にとは言わないが、できれば力を貸してほしい。」

「もちろんっす!」

「悠太くんたちについていきます!」


奴らの優しい言葉に頬が緩んだ。


「いつものように日程や場所は1階と地下に張り出しておく。参加するやつは名前を書いとくこと。
あぁ。あと、今日いない奴らに教えてあげてくれ。よろしくな!」

「「「はいっ!」」」


奴らの返事が聞こえて解散しようとしたとき…。


入り口の扉が開いた。


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