L'eau, je suis important...



「なるほどな。
それなら、作んねぇーか。」



「悠太は、炎龍に興味あんの?」



チラリと様子をうかがうように
玲を見る。


「んにゃ。
別に興味ねぇーけど、急に学校に来るとか
女に逢いに来たのかと思って。」


「あーなるほどねぇー。
でも、それは絶対ないかな〜
かなりの女嫌いだからねぇー阿部は。」


ふーん。
そんなにあいつらは女嫌いなのか。


じゃあ、いっとき姫はできそうにねぇーな。



あー。姫がわかんねぇー奴もいるよな。
姫は、暴走族が命をかけてでも守る女。
総長の女ってところかな。



「話変わるけど、もう夏休みだねぇ~
今年は、たっっくさん遊びたいわ~」


夏休みねぇ~



「去年は、補習だったもんな。“玲は。”」



「うっわ~。
自分が頭いいからってムカつくわー!」


眉間にシワを寄せ、
ムカついていることが伝わる。




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