L'eau, je suis important...
「わかった。」
決心したように頷いた玲。
「あとで顔写真付きの名簿を渡す。
勝手に決めちまったけど、お前らもそれでいいか?」
宏樹、康介、望の方に視線を向けた。
「もちろん!」
「あぁ!」
「悠太が言うなら…」
よし!全員OKだな!
「まぁそれにしても1日で30人近くの顔と名前を覚えてこいだなんてかなり鬼畜だな!」
ニヤッと康介が笑った。
「まぁ、な…」
俺も笑い返した。
「俺らの名前は今日中に覚えてほしいから、自己紹介しない?」
宏樹がそう提案した。
「そうだな。そうするか!」
「じゃあまず言い出しっぺの俺から!
俺は向井宏樹。20歳。
蝶月には所属があって、俺はチーム月!
力?実力?喧嘩?担当!まぁ、ざっくりいうと情報じゃない方!よろしくな!」
玲はペコリと頭を下げた。
「次は俺な!
俺は馬場康介。20歳。宏樹と幼なじみだ。
チーム月所属で情報担当!よろしく!」
「へ〜幼馴染なんすね〜」
意外とでも言いたげな表情の玲。
「………」
「次は望だぞ!」
なかなか言おうとしない望に宏樹が声をかけた。