L'eau, je suis important...



「…本郷望。高2
チーム蝶所属。…情報担当。
よろしくする気はない。」


きっぱりと言い張った望に玲の表情が歪む。


まぁ、そんな言われちまったらなぁ…。


切り替えて次は俺!


「まぁ、俺はしなくてもいいと思うが、一応な。
髙野悠太。チーム蝶所属の喧嘩の方。蝶月をまとめたりもしてる。よろしくな」


「ずげぇな!悠太が蝶月まとめてんのかよ!?」


少し興奮したように言う玲。

そんなにすごいことか…?


「次は作戦会議すっかー」

気だるげに康介が言い放った。


「お〜
じゃあまず、炎龍の倉庫の間取り図はわかるか?」


炎龍の倉庫の間取り図があれば誰がどこに行くという位置把握がしやすい。


「もちろん!」


そう言いながら、望が中央のテーブルにタブレットをおいた。


「1階は、広場みたいな感じで、左側にあるのが下っ端のトイレ、風呂、キッチンみたい。

2階は、奥の茶色い扉が幹部室。そこから繋がってるのが総長室。

総長室の間取りまではわかんかったけど、きっとそこに乗り込むことはないから大丈夫だと思う。
他の扉は、それぞれ幹部の部屋みたいだよ。」


望がタブレットを指差しながら教えてくれた。


「なるほどな。
じゃあ、単純に1階の左がチーム蝶で右がチーム月でいいか?
幹部の奴らは降りてくるだろ?」


騒がしかったらそれに気づいて。


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