L'eau, je suis important...



「いんじゃねぇ〜の」


ゆるーく同意した康介に、宏樹は考えているようだった。


「うーん、それでいいんだけどさ、堂島が加勢に来たら、後ろからやられちゃわない?
前には幹部がいて、俺らを挟んで堂島が来る。かなり危険な状態じゃない?」


あぁ、そっか。

堂島も来る可能性があるか…。
どうしようか…。


「じゃあさ、早めに幹部と総長を倒しちゃえば良くない?
下っ端は奴らに任せてさ、俺らが幹部たちの対応をする。
堂島が来る前に倒せなくてもいいから、ある程度体力を削れば…。」


望が冷静に返した。


俺らが前に出るか…。

望の意見は欠点もないし、それで行くか!


「そうだな。
今回は幸いにも参加人数が多いからな。
望の意見で行くぞ。
他の戦法も考えとくか?」


いつもツーパターンくらい考えて実践するようにしている。

もしものことがあったときにこちらがやられてしまうからな。


「いや、今回は薬をやってるやつがどんだけいるか把握できてないから、最悪の場合はその場で考えるしかない。」


望が把握できてないのか。

望の言葉に康介が頷いていたから、康介も把握できてないんだろうな。


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