L'eau, je suis important...

「今日はこれで終わりだ。
何か質問があったら2階まで来てくれ。」

「お疲れ〜」


それぞれ声をかけて、2階へあがった。


玲は、下に残っていたから、話しながら顔を覚えるんだろう。


「悠太は優しいな。」


エレベーターに乗ってすぐに宏樹が突然言った。


「急にどうしたんだよ！」


軽く笑いながら言うと、宏樹は真剣な表情をした。


「玲くんに一緒に戦ってほしくてあんなこと言ったんでしょ？」


“玲が下りてくるかも知れねぇから仲良くしてやってくれ”


あの言葉は思わず口にしていた。


一緒に戦いたいといったときの玲のあの表情を見たときから、玲には一緒に戦ってほしいと思った。


玲がどれくらい強いのか。ヤクザに通用するのか。

なんてそんなのわかんねぇ。


でもそれでも、戦いたいと言った玲はきっと強くなるために努力をしているんだろう。

前よりも明らかに筋肉がついていた。


「まぁ、な…」


“優しい”ねぇ…。


フッと笑って、部屋に入った。