L'eau, je suis important...
ー11月10日
俺らはいつもの部屋にいた。
それぞれカップを持ち、茶を飲みながらくつろいでいた。
すると、バンっと勢い良く扉が開いた。
息を切らしている玲が入ってきた。
「お〜玲。
そんな焦ってどうしたんだよ?」
ゆったりとした声で玲に聞くと玲は目を見開いた。
「どうしたじゃねぇだろ!?
今日は炎龍潰しの日だろう!?」
茶を一口含んだ宏樹がふふっと上品に笑い、口を開いた。
「まぁまぁ、玲くん。
とりあえず、座ってお茶でも飲みなよ」
そう言ってグラスを玲の前に置いた。
「じゃあ、“ネタバラシ”すっか〜」
グーッと伸びをして座り直した。
「まぁはっきり言えば、玲を試したんだよ。
裏切らないか。」
「え…」
玲の顔は驚きに満ちていた。