L'eau, je suis important...

蝶月の炎龍潰し





辺りが闇に包まれる時、俺らは外へ出ていた。


格好はとにかくラフ。

動きやすけりゃ何でもよしだかんな。


はじめの方は顔を隠すような格好とかしてたんだけどな。

1回顔バレして、もういいやってなったんだっけな…。

懐かしいな…。


思い出に浸っていると、奴らも準備ができたらしく、ついに突撃する。


2人見張りがいて、見張りを倒せば中に入れるようだ。


「どうする?誰が行く?」

宏樹に尋ねられて、迷うことなく答えた。

「俺が行く。」


俺が見張りに近づくと、2人は気づいたようで、声を上げた。


「おい!誰だ!お前は!」

「ここは炎龍の倉庫だぞ!何しに来た!」


自ら陣地を教えるなんて。

どんな教育してんだよ。


ふっ。

思わず口元が緩み、声に出てしまった。


「俺?」


ドカッ

バキッ


声をかけて、右のやつに回し蹴りを決めて、左から飛んできたパンチをかわして、殴った。


「蝶月っつーチームだよ
…あぁ、もう聞こえねぇか〜」


< 278 / 359 >

この作品をシェア

pagetop