L'eau, je suis important...
蝶月の炎龍潰し
辺りが闇に包まれる時、俺らは外へ出ていた。
格好はとにかくラフ。
動きやすけりゃ何でもよしだかんな。
はじめの方は顔を隠すような格好とかしてたんだけどな。
1回顔バレして、もういいやってなったんだっけな…。
懐かしいな…。
思い出に浸っていると、奴らも準備ができたらしく、ついに突撃する。
2人見張りがいて、見張りを倒せば中に入れるようだ。
「どうする?誰が行く?」
宏樹に尋ねられて、迷うことなく答えた。
「俺が行く。」
俺が見張りに近づくと、2人は気づいたようで、声を上げた。
「おい!誰だ!お前は!」
「ここは炎龍の倉庫だぞ!何しに来た!」
自ら陣地を教えるなんて。
どんな教育してんだよ。
ふっ。
思わず口元が緩み、声に出てしまった。
「俺?」
ドカッ
バキッ
声をかけて、右のやつに回し蹴りを決めて、左から飛んできたパンチをかわして、殴った。
「蝶月っつーチームだよ
…あぁ、もう聞こえねぇか〜」