L'eau, je suis important...



「おい!お前表出ろや!」

「あぁ、もちろんだ。
クズの相手、俺がちゃ〜ぁんとしてやんよ」


ヒートアップする言い合いを止めたのは阿部だった。


「おい、奏多。一旦落ちつけ。
お前は熱くなりすぎだ。」

「はぁ?陽向は炎龍のことこんなに言われて黙っとけっていうのかよ!?」


ここに来て、内部分裂か?


「そうは言ってねぇだろ?
熱くなりすぎたら見えるもんも見えなくなんだよ。」


そういう所は腐っても総長だな。


「おい髙野。お前は本気で炎龍を潰しに来たんだな?」


「あぁ。もちろん。
下ではすでに始まってんだよ」


お前らは呑気にこんなところで寛いでいたけどな。


「じゃあ下に降りるぞ」


阿部の一言でここにいる全員が移動した。


下につき、状況を見てみると、蝶月が押していた。


薬をやってるやつがほとんど倒れていて、さすが蝶月だなと思った。


「俺はこいつの相手すっから〜
他よろしく」


康介が佐々木を顎で指しながら言った。


「じゃあ、俺はコイツ。」


涼太を指差しながら望が言った。


涼太と望は同い年だから、力量とか同じくらいかもな。


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