L'eau, je suis important...
「じゃあ俺は残った人か!」
そう言って宏樹は梶原の前に立った。
残るは阿部だけ。
でも俺らは玲もいる。
どうすっかな〜
「玲。お前がやるか?」
「おぅ!やらせてくれ!」
俺が玲の名前を呼ぶと阿部が目を見開いた。
「…玲……さん…?
なんであなたがここに!?
あなたにとってここは大切な場所じゃないんですか!?」
?
どういうことだ?
玲は俺が知り合う前から炎龍に関わっていたのか?
「大切だよ。大切だからこそ。
もし、昔に戻れたとしても、結局同じことを繰り返すだけだ。炎龍も僕も。
それなら、それならば、僕はここを潰す。」
阿部の表情が歪み、泣きそうになっていた。
「行くぞ!陽向。」
そう言った玲は、阿部を殴りにかかった。
その拳はバキッと音をたて、阿部の左頬に決まった。
「…クッ」
殴られた阿部は体勢を崩したがすぐに立直し、阿部は玲の腹に拳を入れた。
「カハッ」
両者五分五分の戦いだな。
お互い決めては、いるがどれだけ相手のパンチをくらわずに戦うか、だな。