L'eau, je suis important...
陽向との戦いが終わり、周りを見てみると、望くん、宏樹くん、康介くんが僕の近くにいて、炎龍の幹部たちは倒れていた。
やっぱり強いんだな…。
正統派で強いと言われている炎龍の幹部を簡単に倒しちゃうなんて。
「なぁ、玲。」
蝶月の強さを改めて実感していると、悠太に呼ばれた。
「ん?どうしたの?」
「聞いてもいいか。お前と阿部の関係を…」
そうだよね…。
僕と陽向の関係…か……。
「もちろん。」
さぁ、昔話をしようかー。
僕は周りの人と何も変わらない家庭だった。
優しい母親に仕事を頑張る“できる”父親。
僕はもともと勉強ができる方だった。
親に期待もされた。
それによってその期待に答えるために、僕は必死に勉強した。
ずっと期待に答え続けた。
テストの時は早いときには1ヶ月前から勉強して、中1の頃まではずっと学年1位だった。