L'eau, je suis important...
その時の炎龍は今みたいに正統派とは呼ばれてなくて、薬もやっていたし武器も使っていた。
ヤクさんに喧嘩を教えてもらい少しだけ喧嘩ができるようになった。
その頃の僕は炎龍を正統派の族に変えたいと思っていた。
その意志を胸に一心に強くなった。
そう思い始めたときに、僕を強くしてくれたヤクさんは引退した。
そしてヤクさんと入れ替わるように入ってきたのが碧海だった。
碧海はもともとは別の族にいて、事情があって、ヤクさんが拾ってきたらしい。
同じヤクさんに拾われたもの同士切磋琢磨した。
次の総長になったレンさんも僕と同じ意志を持っていて、下っ端ながら、レンさんを支えさせてもらった。
もともとあった概念を急に変えることは仲間に受け入れてもらえず、少しずつ仲間がバラバラになって、分裂が目に見えていた。
そんな大変な時に入ったのが陽向で、誰も炎龍のことについて教えてあげられない状態だった。
それを知った僕が陽向に炎龍のこと、喧嘩のこと全て教えた。
仲良くなった僕達は、陽向は僕のとこを“玲さん”、僕は陽向のことを“陽向”と名字から名前で呼ぶようになった。