L'eau, je suis important...



陽向と仲良くなった頃、心配していた分裂がついに起こり、大きな抗争が起こった。


僕と陽向、碧海はレンさんの側で戦った。


だけど、薬をやってるやつの力は強かった。

それでも、僕達は負けなかった。


僕達は勝利をおさめた。


薬をやっていた奴らは炎龍を抜け、炎龍は正統派と呼ばれるようになり、これで全てが終わったと思った。


だけど、僕の考えは甘かったんだ。


正統派と呼ばれるようになってすぐに、レンさんは引退をした。


衝撃的な事実を受け止められず、レンさんに選ばれた僕は総長になった。



副総長に選ばれたのは碧海で、幹部に選ばれたのは陽向よりあとに入ってきた奴だった。


陽向だけがメンバーに選ばれなかった。



それが悲しかった僕は陽向になんと声をかけていいかわからなかった。


でも陽向はいつも通り、何事もなかったのように声をかけてくれた。


「玲さん!総長就任おめでとうございます!
ずっと玲さんについていきますからね!」


純粋な笑顔で言ってくれた陽向を見て、僕は胸が痛くなった。


それと同時に頑張ろうと思った。



< 288 / 359 >

この作品をシェア

pagetop