L'eau, je suis important...



もともと僕は他の族にいた。


総長から命を受け、敵対する族でスパイとして潜入するためにそこの下っ端と関わりを持って。


上手く潜りこんだ僕は頭脳を武器に結構偉い地位についた。


入って結構すぐにスパイになったから、実際は敵対する族にいることが大半だった。



でもある日。敵対する族をヤクさんが潰してしまって。


そこにいる意味がなくなって、僕はもとの族にもどった。


幹部室に行き、報告をした。


すると、総長の口からでてきた言葉は衝撃的すぎる言葉だった。


「お前誰だっけ?お前らわかるか?」


「そんなやついたかねぇ…。」


もうすでに僕の居場所はなかった…。


僕はスパイとしている時間が長すぎた。


僕はそこの族から逃げ出した。


どうしようか途方に暮れていたときに、ヤクさんに出会った。


「お前こんなことで何やってんだ?」


そう声をかけてくれた。


僕は全てをヤクさんに話した。


ヤクさんは特に何も言わずに、立ち去った。


「何だったんだ…。」


次の日だった。僕がもと居た族が潰されたと聞いたのは。


それを噂で聞いた僕は、驚きに満ち溢れていた。


< 299 / 359 >

この作品をシェア

pagetop