L'eau, je suis important...
俺の指示通り、蝶月は炎龍を連れ、俺らの方へ少しずつ集まってきた。
「宏樹、康介、望。俺らは堂島たちを倒すぞ。
俺らが離れる間、ライとリョウは蝶月と炎龍のこと頼んだぞ。」
コイツらにしか聞こえない声で告げた。
宏樹たちは静かに頷き、戦いに備えるように軽く動いた。
ライとリョウは大きく頷き、凛々しい表情を見せた。
「行くぞっ!」
小声で俺が声をかけると、静かに動き出した。
最初はゆったりと歩いていた俺らだが、少しずつスピードを上げ、最終的には走る形で、堂島たちの方へ向かった。
ピッタリと息のあった行動に自分でも驚いた。
堂島に近づくと、堂島は俺が目の前にいることに驚き、目を見開いた。
その隙に、拳銃を構えた腕に回し蹴りをした。
拳銃は堂島の手を離れ、ズサーと地面をすべった。
望たちも側近に一発二発とパンチや蹴りを決めていた。
「クッソっ!」
少なからず、堂島にも被害があったようで、少し焦りを見せた。
しかしすぐに落ち着きを取り戻し、ニタっと気持ち悪い笑みを浮かべた。