L'eau, je suis important...


もし、ここで避けたら、後ろにいる仲間が危ない。


俺は銃弾を避けれる。

でも奴らはどうだ?


蝶月は間違えなく避けれるだろう。

でも、炎龍がいる。玲がいる。


もし、炎龍をかばって、蝶月が怪我をしたら…?


急所に当たって、死に至ったら?


なら、ここは俺がうければいい。


幸い、この角度なら急所は外れてる。


当たっても腕くらいだろうな。

腕一本くらいどうとでもなる。


痛みに備えて、静かに目を閉じた。



直後、腕のいいピッチャーが投げた野球ボールが左腕に当たったような感覚がした。


強く突き飛ばされたようなそんな感じ。


「…クッ………」


痛みに耐えるために、眉間にシワが寄った。

そして、腕を抑えた。


「悠太ぁああ!!!!」


康介が叫んだ。


「悠太くん!?」

「悠太さん!!!!」

「髙野ぉぉ!!!!」


いろんなやつが俺の名前を呼んだ。


そして、ライやリョウは、こちらに向かってきそうな勢いだった。


いや、少しこっちに来ていた。


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