L'eau, je suis important...
ーガラ
暗かった自分の考えをぶった切るように麗華さんが戻ってきた。
「悠太くん!お茶買ってきたよー!」
お茶を持ち上げて、アピールした。
「それとね!舞羽ちゃん!連れてきちゃった!」
キャピッとはっちゃける麗華さんの後ろから気まずそうに舞羽が顔をのぞかせた。
「悠太くん……もう体調大丈夫なの…?」
心配そうに首を傾げる舞羽を見て、安心させるように笑顔を作った。
「あぁ。大丈夫だ。」
「舞羽ちゃん!今度悠太くんとお家に遊びに来てね!舞羽ちゃんと持っといろんなお話したいわ!」
麗華さんの何気ない一言に心がえぐられるようだった。
返事に困り、気まずそうに俺を見た舞羽に数回頷くと、舞羽は安心したように花のように笑った。
「はい!」
「麗華。そろそろ行こうか。」
話が一段落ついたのを確認して、龍さんが声をかけた。
「うん!じゃあ悠太くんも舞羽ちゃんもまたね!」
「はい。」
ひらひらと手を振る麗華さんに俺は返事して、舞羽はおずおずと手を振り返した。