L'eau, je suis important...




「はい。では、3分経ちました。
意見を述べてください。」



必勝
完全燃焼


など。


たくさんの意見が出た。



「まだデザインは決まっていませんが、私達が考えたデザインを元に作るので、
私達が考えた言葉を参考にしてくれれば嬉しいです。
今からちょっとしたプレゼンをします。」


は?
プレゼン?


山本が口パクで“ごめんね”と言っているのがわかった。


「まず、私から。
私は、“一戦必勝”を考えました。
1戦1戦が優勝に繋がると思い、
1戦1戦を大切にしてほしいなと思って、
この言葉にしました。以上です。」


会釈をすると拍手が湧き上がった。



うっそ。
このあとにすんのかよ!やりずれぇーな…。



「俺は、2つの言葉を考えた。
俺は、青団から龍を連想させた。
1つは、青にちなんだ言葉。雲外蒼天。意味は、困難を乗り越えれば、青空を望める。
もう1つは、龍にちなんだ言葉。青龍飛翔。これは龍が空を翔ける様子を表している。
俺のはただの案だから、頭の片隅くらいに入れといてくれればいい。以上だ。」


俺の言葉の後にも、パチパチと手を叩いてくれて嬉しかった。



俺らのプレゼンが終わり、
最終的に多数決で決めることになった。


クラスからの意見の“完全燃焼”
山本の“一戦必勝”
俺の“雲外蒼天”

この3つの中から1つに絞ることになった。



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