L'eau, je suis important...




「では、まず始めに、2つに絞り、
その後に、その2つのうちどちらがいいか決めようと思います。」


おぉ。なるほどな。



「挙手は、数を数えるのも大変なので、拍手でいきましょう。
どれが大きかったかは、先生の判断で決めましょうか。
皆さんそれでいいですか?」


まぁ、それが楽だよな。
数え間違ったらまた1からだし。


山本の言葉に、文句があるものもおらず、大半が頷いた。



「はい、では、いきますよ。
まず、完全燃焼がいいと思う人、拍手!」


おぉ。あまりいねぇーな。
こんなもんなのか?


「はい、では次。
一戦必勝がいいと思う人、拍手!」


あ~、なんか完全燃焼とあまり変わんねぇーな…。


「はい、では最後に。
雲外蒼天がいいと思う人、拍手!」


おぉ。これが一番多いな。
なんか嬉しいな。自分が決めたものを支持してくれるのは。


どんどんと会を進めていく山本。

すげーなコイツ。尊敬する。



「はいじゃあ、先生!
拍手が大きかった順に1、2、3で言ってください。
お願いします。」



「おぉ!
まず1位、雲外蒼天。」


あぁ。まぁまぁ。正直ここはいい。
問題は次なんだよなぁー


「2位は~。これは難しいなぁ~
2位は、完全燃焼。3位は、一戦必勝。」


あ~、そうなんだ。
まぁ、山田にはそう聞こえたんだな。


まぁ切り替えて。
じゃあ、次は、雲外蒼天と完全燃焼で採決を取るんだよな。



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