L'eau, je suis important...
体育祭のことだし、俺が仕切らなければ
ならないのはわかってる。
でも、俺では仕切ることはできないから、
コイツに頼んでみた。
「なぁ。委員長。
俺、ぜってぇー仕切るの無理だから、
どうやって仕切るのか教えてくんねぇ?」
かなりの無茶振りを委員長は受け入れてくれた。
「えーとね。
まず、黒板に種目を書いたほうがいいよ。
あ~、でもそれなら時間がかかるよね。
2人いたら楽なんだけどな。」
あー。
黒板に書くやつとしゃべる奴がいるのか。
「じゃあ、俺が黒板に書くから、委員長、進めてくれ。」
“頼む”。その言葉とともに、頭を下げた。
「ちょっと!頭上げてよ。
いいよ。でも、進めるのは、髙野くんがやってくれよ。」
そう言い、ニッコリと爽やかな笑みを浮かべた。
「え!?俺が進めんのか?」
驚きを隠せない俺。
「勿論。サポートするから髙野くん、君がやるんだ。
僕はやって構わない。でも、実行委員は髙野くんだからね。
僕が活躍するわけにはいかない。
もし、髙野くんが司会進行をやらないのなら、
僕は何もやらないよ?」
あー。
うわー。最後の方、ちょっと黒いな。
まぁでも、委員長が言っていることは間違いではない。
サポートしてくれるらしいし、頑張ってみるか!