L'eau, je suis important...




早速、旗を広げて書き始めることになった。


「髙野くんは、絵も上手いし、わかっていると思うけど、一応教えとくね。下書きをする前にあたりをつけるの。
あたりだからざっくりで丸とかでいいからね。龍だったらこの辺に頭っていうのがわかるようにね。」



ほうほう。

それなら俺はいつもやっていることだし、出来るな。



「おう。
じゃあ、俺がまず、龍のあたりをつけるから、その後に山本が書いてくれよ。」


「うん!わかった!」



こうして俺達は作業に取り掛かった。



「高野くんはなんでこの学校を選んだの?」



「あ~。
俺は学費が安かったからだなー。山本は?」


この類は、できるだけ深く聞かれたくないので、探られないように、山本にふった。


自然な感じで山本に聞き返した。


「私はね〜。制服が可愛かったから、かなー。女子はネクタイとリボン選べるでしょ?女子がネクタイってなかなかないからね。だからこの学校にしたの。」


ふーん。
理事長の新制服の作成は成功ってわけか。



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