L'eau, je suis important...




フラフラとおぼつかない足取りで階段を登り、流れるように、ボフッとベッドに倒れ込んだ。



「髙野くん、あれは反則だよ…。」


グッと腕を引かれたあの感覚は今でも鮮明に思い出せる。


引かれた腕、握られた手が焼けるように熱い……。


そしてその熱が引くことなく広がって全身も焼けるように熱い。


「………」


ムクッと起き上がり、無言のまま服を着替えた。



< 69 / 359 >

この作品をシェア

pagetop