L'eau, je suis important...




そこから時は経ち


母に相手ができて家を追い出された。


そこから、施設に入ってちゃんと学校に行くようになった。


俺らの瞳のことを受け入れてくれる奴は、きっといると淡い期待を抱いていた。


だからこそ、瞳を隠すことなく、堂々としていた。



でも、現実はそう甘くはなかった。



「わ、わぁー
きれーだね!」

「確かに〜」


全く気持ちのこもってない、言葉。


「うわー
あれはやべぇーわー」

「キモいな!」


笑いながら、ド直球に向かってくる、言葉。



その中でも大半が気持ちのこもってない、言葉だった。



そのあたりから、俺は「きれい」という言葉が嫌いになった。




小学校での経験を活かし、中学では瞳を隠すようになった。




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