L'eau, je suis important...




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私は、小さいころ、ばあちゃんにかわいがってもらった。



父は、私が小さいころに他界し、
母は、私のために、朝も夜も休まず、
たくさんの仕事をこなした。



お母さんに迷惑が掛からないように、毎日、ばあちゃん家に行っていた。



そんなある日。

私は気になったことをばあちゃん聞いてみた。


「ねぇねぇ!ばあちゃん!
おとうさんは、なんで死んじゃったの?」


突然の私の質問にばあちゃんは
びっくりしていた。


「そうねぇ~
舞羽ちゃんのお父さんはね、交通事故だったの。」


「こうつうじこ~?」

まだ小さかった私は、言葉の意味も
ちゃんと理解できなかった。


それでもばあちゃんは優しく教えてくれた。


「あのね、車と車がね、ドーンって
ぶつかっちゃうことを交通事故っていうの。」


あんまり詳しくは教えてくれなかったけど
小さかった私は優しく教えてくれただけで
満足だった。



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