L'eau, je suis important...
意志をしっかり持っているのもすごいが、しっかりと将来を見て、考えて、そういうところもすごいなと思う。
それに比べて俺はまだ無いも決まっていない。
もう高3なのに。
将来何をしたいか。
どういう職業につきたいか。
何も決まってない。
「スゲェーな!
俺はまだ何も決まってない。」
少しショボンとすると、恐る恐る俺の頭をなでた。
思わずビクッと肩がなった。
「あ!あの!
ごめん…しょぼんとしてたから…思わず……」
気ぃ使ってくれたんだろうな。
「いや、大丈夫だ。
慰めようとしてくれたんだろ?」
俺の言葉に勢い良く頷く山本。
「なら、いい。ありがとな!」
「あの…
もう夢もあって、将来の目標がある私が言うことじゃないけど…」
俺の顔色をうかがいながら、言葉を決めているようだった。
「まだ、大丈夫だよ!
まだ5月だし、時間はいっぱいあるから。
これから決めていけば!まだ、大丈夫!」
なんだろうな…
こいつに言われると大丈夫なような気がしてくる…。
魔法の言葉みたいだな…