借金取りと私の関係【完】
「まあ確かに、毎日おかしな女の家に寄って帰るのはおかしいよな」



「…それ私もバカにされてません?」



ムッとした私に、黒崎さんがプッと笑う。



そして頭をポンポンと叩くと言った。



「可愛いってことだよ」



一瞬でカァッと熱くなってしまう自分が悔しい。



私を惚れさせるための言葉で、バカにしてるだけだと分かっていても冷静でいられない。



「や、やめてください…」



私もそろそろ慣れればいいのに、男に免疫のない体は言うことを聞いてくれないのだ。
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