借金取りと私の関係【完】
「お椀、自分で洗って下さいね」



「はいはい」



バカにしたように笑うその姿さえ、見惚れてしまう理由には充分だった。



「ほんとにない…」



「さっきから何がないんだよ」



あなたが好きだってことがだよ!と突っ込みたくなる気持ちをなんとか飲み込み、ハアと溜め息をつく。



おかしい自分。



今まで恋なんてしたことなかった私の初恋が黒崎さん…?



しかも相手は彼女持ち。



初恋でレベルが高い。
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