借金取りと私の関係【完】
お椀を洗う黒崎さんを見つめては溜め息。



こんな溜め息ばかりつく自分も嫌だ。



容姿端麗で彼女持ち。



私に何ができるというのか。



確信に変わってしまう前に忘れてしまおう。



あと1ヶ月もすればこの関係も終了する。



「黒崎さん、私ちょっと買い物してきます」



「俺も「い、いえ!黒崎さんはここで待ってて下さい」



私が止めると、黒崎さんは首をかしげながらも頷いた。



とりあえず黒崎さんと離れられる時間を増やすこと。
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