借金取りと私の関係【完】
「白鳴 奏矢(シラナリ ソウヤ)…?」



いつもの空気ではない。



どこかピリッとした雰囲気が漂っている。



黒崎さんの視線が私に向けられた。



その目はいつもと違って、余裕のない色に見える。



「無事帰ってきた。…あぁ」



電話を切ると、黒崎さんが立ち上がって私の前に立った。



思わず戦闘態勢になる私。



「な、なに…?」



「…もう1人で外に出るな」
< 223 / 333 >

この作品をシェア

pagetop