借金取りと私の関係【完】

嫌になって夕飯の支度を始めた。



今日は黒崎さんがいつか褒めてくれた肉じゃがだ。



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時計の針は、9時を少し過ぎたところを指していた。



いつもなら7時には来てるはずなのに。



テーブルの上に置いた肉じゃがはもうとっくに冷めている。



「遅いなあ…」



時計の針が大きく聞こえる部屋で、私の溜め息が消えていった。



彼氏でもない人の帰りを、夕飯を作って待ってるなんてバカみたい。



そんなの分かってても一緒に食べたいのだ。