借金取りと私の関係【完】
「そういえば私……、白鳴は…?」



頭を押さえながら起き上がり、記憶の中にある光景を思い出した。



殴られて意識を失ったところで、私の記憶は終わっている。



「あのあと呼んでた警察に連れて行かれたよ。心配すんな」



「呼んでた…?」



「あぁ。俺が最初に呼んでおいたんだよ。アンタが家にいないのを確認したときに」



用意周到というか臨機応変というか。



黒崎さんには絶対にかなわない。



「悪かった」



「え?」
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