借金取りと私の関係【完】
「ん!美味しい!」



「当たり前」



黒崎さんの味付けが絶妙なのか、何か隠し味があるのか、分からないが特別に美味しく感じた。



いや、黒崎さんが作ったから、なのかもしれない。



「…やだな」



まるで息を吐くように。



まばたきをするように口から出た言葉は、自分でも驚いた。



「ん?」



もちろん黒崎さんは首をかしげて私を見ている。



「あ、いや、あはは」
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