借金取りと私の関係【完】
今この瞬間をいつまでも感じていたいと。



毎日こうだったら幸せなのに、なんて考えて。



黒崎さんとの関係がなくなってしまうのが「いやだ」と言葉に出てしまった。



「…ごちそうさまでした」



「ん」



ああもう、恋心なんて分かるはずがない。



黒崎さんの返事が耳に心地良かったり、一緒にいたいとか離れたくないとか、できれば触れてほしいとか。



こういう気持ちが恋なのかなんて分からない。



でも関係が終わってしまうのは、心の底から嫌だ。



それだけは分かる。
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