借金取りと私の関係【完】
ゾッとした。



体を売ることより、どうしてか精神的に追いやられる気がしたのだ。



「ただ暇つぶしをするのも退屈だし、ゲームでもしようか?」



「ゲーム…?」



これ以上何を注文付けるつもりだろう、と不安の眼差しを向ける。



「アンタが俺に一言でも反抗する度に、アンタの体のどこかを俺がもらう」



「……は?」



今まで聞いてきた中で1番訳の分からない言葉だった。



喉の奥から素直な「は?」が出てしまう。



「俺とのゲームだよ」
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