借金取りと私の関係【完】
「あ、あの…何でこんな朝早くに…?」



「仕事の帰り」



どこかつっけんどんな黒崎さんは、私の前を通り過ぎ、当たり前のようにソファに座った。



そしてその冷たい目線を再び私に向け、つま先から頭のてっぺんまで探るように見ると言う。



「センスなさすぎ」



「な…っ」



もちろん私は寝起きの格好で、いわゆるパジャマを着ている。



パジャマにセンスもクソもあったもんじゃない。



「パ、パジャマくらいほっといてよ…」



「隣」
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