借金取りと私の関係【完】
ぶすくれて目を逸らした私に、手招きをする黒崎さん。



「隣…?」



「来て」



一瞬たじろいだ私だったが、反抗すれば裏目にでるだけ。



のそのそと黒崎さんの隣へ腰を下ろした。



「いい子」



フッと笑った黒崎さんが、私の頭に手を回し自分の肩へと乗せた。



ビックリして体が強張る。



「な、何ですか…?」



「いい匂いする、アンタ」
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