借金取りと私の関係【完】
「ほんとだ甘くない……あ」



そうだ思い出した。



砂糖の分量、少しだけ減らしてたんだった。



「はぁぁぁあ…最悪…」



自信があるわけではなかったが、自分なりに頑張ったつもりだった。



だからこそ少しショック。



あそこできちんと砂糖を分量通りに入れておけば、きっとうまくいってたのに。



そう思うと尚更悔しかった。



「下手くそ」



黒崎さんがそう言って笑う。
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