借金取りと私の関係【完】
ピタリ、私の声も動きも一瞬にして制止。



そして布団から顔を出し黒崎さんを睨むと、その表情は悪魔のような笑みを浮かべていた。



「だ、だって今回は…!」



「約束は約束だろ?」



バクバクと心臓が脈を打つ。



「こ、こないで…」



そんな私の声も虚しく、黒崎さんはベッドの上に腰を下ろし、私を見下ろす。



「今日はどこ奪ってほしい?」



「ど、どこって…っ」
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