借金取りと私の関係【完】
首を撫でる黒崎さんが、何かを企んだような顔をしてそんなことを言う。



「いいから上げて」



「な、なにすん…」



私の顎を無理やり持ち上げた黒崎さんは、そのまま首元に顔をうずめた。



生温かい舌が肌を滑る。



「ん…っ、ちょっと…」



わざとらしく立てられたリップ音が、私の熱をグングン上げていく。



「や、だ…っ」



「…19にもなって、首も処女?」



顔を上げた黒崎さんが、口の端を持ち上げて不敵に笑った。
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