借金取りと私の関係【完】
黒崎さんが私を見て、鼻で笑いながら言った。



うんそう、と頷きかけた頭。



「…え…?給料日…?」



「あぁ。アンタの初めての給料日」



「え、そうなんですか…!?」



機嫌が良かったのとは関係ないが、思わぬ吉報。



やったぁ、と喜ぶ私に、黒崎さんが紙切れを渡してくる。



「これ、明細表」



受け取って中身を見たとき、目を疑ってしまった。



「!?」
< 96 / 333 >

この作品をシェア

pagetop