かりそめ
口には出せなかったけれど、お互いに、必死にうったえていた。
「愛してる」
劇的に愛し愛された、あの頃の情熱が、目に宿っていた。


なにもなかったように、朝を迎え、帰っていく。
君は家庭へ。


私たちの今後がどうなるのか、君が避け続けた話を、するエネルギーが今の私たちには、ない。
今日こうして何事もなかったように会っても、次はどうやって会うのか、話すのか、メールすらはばかられる。

なにも解決していない、かりそめの時間だったから。

私たにちは、もう一度「愛してる」と言える日がくるのだろうか。
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