誰も知らない世界へ
式を終え、私とシアン様は夜を迎えようとしていた。 私達には国王から、新居が与えられていた。

体を清め、ベットの縁に座っているとシアン様がやって来た。

私はシアン様を向いて深々と頭を下げた

「改めましてルアーム家のミーアです。本日より末永くよろしくお願いしますシアン様」

そう言うと シアン様は思いもよらぬ一言を口にした。

「お前と仲良くする気も末永く暮らす気もなければ、お前と夜を共にすることもない。 子供さえ出来なければお前などお払い箱だ」

そう言うと、シアン様は部屋を出て行った。

広すぎる部屋が虚しく扉の閉まる音を響かせた。

シアン様が部屋を出て数秒して私は何が起きたのか理解した。

え………えーーー!!?


そう言えば隣国に嫁いだお姉様がこんなことを言っていた。

シアン様には愛する人がいるから、貴方も大変ねぇ

って。 マジですか………

これから先の生活に不安を覚えはじめました。

その日は一人で夜を明かした。
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