この冬が終わる頃
Happy Merry Christmas
まだ11月だというのに街は冬物セールで溢れている。安月給で働く身としてはありがたい。手にしたコートの値札にも30%引きのタグが付いている。アラサーには少し可愛めの色だけど、思い切って買っちゃおう。
ウキウキしてレジに並んでいると、同期の由奈がやって来た。年下彼氏のいる私を由奈がからかいたがるのは毎度のことだ。
「まぁ、カワイイ。パステルブルー?クリスマスはこれ着てデート?」
「まだ決めてない。」
「じゃあ、唯から誘わないと。うちらには時間がないんだから。」
「なんで?」
「春になったら、お互い三十路に突入でしょ。 そしたらうちらにも、このコートみたいに3割引きのタグが付いちゃうの。」
「は?」
「ひと昔前なら半額になってる所だよ。ありがたく思って。時代のお陰で3割くらいで済んでるんだから。」
「なるほど。」
「蒼くんはまだ25なのよ。若い子に浮気されないよう、しっかり捕まえておかなくちゃ。」
「そうだよね.....。」
ウキウキしてレジに並んでいると、同期の由奈がやって来た。年下彼氏のいる私を由奈がからかいたがるのは毎度のことだ。
「まぁ、カワイイ。パステルブルー?クリスマスはこれ着てデート?」
「まだ決めてない。」
「じゃあ、唯から誘わないと。うちらには時間がないんだから。」
「なんで?」
「春になったら、お互い三十路に突入でしょ。 そしたらうちらにも、このコートみたいに3割引きのタグが付いちゃうの。」
「は?」
「ひと昔前なら半額になってる所だよ。ありがたく思って。時代のお陰で3割くらいで済んでるんだから。」
「なるほど。」
「蒼くんはまだ25なのよ。若い子に浮気されないよう、しっかり捕まえておかなくちゃ。」
「そうだよね.....。」