この冬が終わる頃
「ねぇ、唯、クリスマスはどうする?」
「どうするって、早く帰って来れるの?」
「.....ごめん。確約は出来ない。」
「そう。仕方ないよ。蒼は今が一番大変な時だもん。」
悲しそうに私を抱き寄せる蒼を心配させないよう、笑顔を作ってみせる。夢に向かって努力している恋人を責めちゃいけない。
「怒らないの?」
「もちろん。蒼が頑張ってるのわかるから。」
「ありがとう。本当にごめん。」
「でも、会えるんでしょ? だったら蒼の部屋で待ってて良い?」
「待っててくれるの? 嬉しい。」
「じゃあ、ご馳走作って待ってる。」
今度はニッコリ笑い、ギュっと抱きしめてくれる蒼が愛しい。この笑顔の為なら大抵のことは我慢できる気がする。
本当は私だってデートしたい。でも、この若さで会社を立ち上げた蒼には、時間にも経済的にも余裕が無いのもわかる。こんな時こそ、年上彼女ならではの包容力で安心させてあげるべきだ。
会えない訳じゃないんだから寂しくない。待つのも慣れたし、蒼を応援してる自分は嫌いじゃない。
「どうするって、早く帰って来れるの?」
「.....ごめん。確約は出来ない。」
「そう。仕方ないよ。蒼は今が一番大変な時だもん。」
悲しそうに私を抱き寄せる蒼を心配させないよう、笑顔を作ってみせる。夢に向かって努力している恋人を責めちゃいけない。
「怒らないの?」
「もちろん。蒼が頑張ってるのわかるから。」
「ありがとう。本当にごめん。」
「でも、会えるんでしょ? だったら蒼の部屋で待ってて良い?」
「待っててくれるの? 嬉しい。」
「じゃあ、ご馳走作って待ってる。」
今度はニッコリ笑い、ギュっと抱きしめてくれる蒼が愛しい。この笑顔の為なら大抵のことは我慢できる気がする。
本当は私だってデートしたい。でも、この若さで会社を立ち上げた蒼には、時間にも経済的にも余裕が無いのもわかる。こんな時こそ、年上彼女ならではの包容力で安心させてあげるべきだ。
会えない訳じゃないんだから寂しくない。待つのも慣れたし、蒼を応援してる自分は嫌いじゃない。