この冬が終わる頃
でも、何かが引っかかる。ちゃんと理解してるし、特に不満もないはずなのに。いちゃつかれながらソファでテレビを見ている今この瞬間だって、この上なく幸せだ。足りないものなんて思い浮かばない。
「うわ、すげぇ。いいな、ああいう夜景を見下ろすクリスマス。」
「ホントだ。すごくキレイ。こういう部屋で、ゆっくり過ごしてみたいな。」
しまった。画面いっぱいに映し出されたホテルの高層階から見下ろす夜景の美しさに、思わず本音を漏らしてしまい、ハっとする。一瞬、蒼の表情が沈んだように見えたのは気のせいじゃない。
「だよね。本当は泊まったりしたいよね。」
「ううん、いいの。蒼は今、大きな夢に向かって頑張ってるでしょ?その夢が叶うよう、サポートするのが私の役目だもん。こういう小さな夢はタイミングが合えばいつでも叶えられるよ。だから、焦らなくて大丈夫。」
切なそうに見つめる蒼の顔がパっと明るくなる。私の好きな優しい笑顔に安心する。
「ありがとう。俺、唯といられて幸せだよ。」
「それは私もだよ。」
「唯の為にも必ず夢を叶えるね。」
「うん。応援してる。」
「うわ、すげぇ。いいな、ああいう夜景を見下ろすクリスマス。」
「ホントだ。すごくキレイ。こういう部屋で、ゆっくり過ごしてみたいな。」
しまった。画面いっぱいに映し出されたホテルの高層階から見下ろす夜景の美しさに、思わず本音を漏らしてしまい、ハっとする。一瞬、蒼の表情が沈んだように見えたのは気のせいじゃない。
「だよね。本当は泊まったりしたいよね。」
「ううん、いいの。蒼は今、大きな夢に向かって頑張ってるでしょ?その夢が叶うよう、サポートするのが私の役目だもん。こういう小さな夢はタイミングが合えばいつでも叶えられるよ。だから、焦らなくて大丈夫。」
切なそうに見つめる蒼の顔がパっと明るくなる。私の好きな優しい笑顔に安心する。
「ありがとう。俺、唯といられて幸せだよ。」
「それは私もだよ。」
「唯の為にも必ず夢を叶えるね。」
「うん。応援してる。」