この冬が終わる頃
悩んでも答えの出せないクリスマス。とりあえず泊まる準備をして、食材を買い込み、折角だからよそ行きのワンピースで蒼の部屋に向かった。
帰りを待つのも奥さんみたいで悪くない。ポジティブに考えれば、案外楽しいものだ。でも、浮かれてエプロンの紐を結んだ瞬間、急にドアの開く音がした。蒼なのかな? まだ早くない?
「た、ただいま。まだ作ってないよね? 良かった〜!、間に合った!」
「お帰り。どうしたの?」
「会社のみんながね、仕事はいいから、唯が待ってるなら帰れって。だから、走って来た。」
「そうなの?」
蒼は息を切らし、真冬なのに汗だくだ。だったらメールすればいいのに、これは何かのサプライズ? にしても、会社の人達も優しいな。心遣いに感謝したい。
「ねぇ、唯が作ろうとしてた料理って明日でも食べられる?」
「うん、大丈夫。」
「じゃあ行きたい所があるんだけど、付き合ってくれない?」
「うん.....。」
これから何が起こるんだろう。予想外の展開にワクワクする。今、蒼といることが嬉しい。素敵なイブの夜の始まりだ。
帰りを待つのも奥さんみたいで悪くない。ポジティブに考えれば、案外楽しいものだ。でも、浮かれてエプロンの紐を結んだ瞬間、急にドアの開く音がした。蒼なのかな? まだ早くない?
「た、ただいま。まだ作ってないよね? 良かった〜!、間に合った!」
「お帰り。どうしたの?」
「会社のみんながね、仕事はいいから、唯が待ってるなら帰れって。だから、走って来た。」
「そうなの?」
蒼は息を切らし、真冬なのに汗だくだ。だったらメールすればいいのに、これは何かのサプライズ? にしても、会社の人達も優しいな。心遣いに感謝したい。
「ねぇ、唯が作ろうとしてた料理って明日でも食べられる?」
「うん、大丈夫。」
「じゃあ行きたい所があるんだけど、付き合ってくれない?」
「うん.....。」
これから何が起こるんだろう。予想外の展開にワクワクする。今、蒼といることが嬉しい。素敵なイブの夜の始まりだ。