11月の物語
俺が反抗期になるのも無理はないことだ。
俺は一つの扉を見つめる。
(この扉の向こうではとんでもない話をしている奴らがいる。)
この扉は3月の神の世界へとつながっている扉だ。
俺が帰ってくるといつも天使の偉いやつがこの部屋で会議を始める。
俺はこの部屋で何が話されているのか少しだけ知っていた。
俺は気が付かないふりをしてサンタクロースの乗るソリを引くためのトナカイを捕まえに山へと向かった。