11月の物語
『全く、クラリは心配屋さんだな。12月の国の天使は寒さに強くなっているので大丈夫です。』
風邪の話題では俺はクラリに言い返せた。
なんだかそれが嬉しくて俺は心の中でガッツポーズをする。
クラリはいつもハロウィンの話を楽しそうに俺に話してくれた。
俺もクラリに天使界のクリスマスのことを話した。
『へぇ~。クリスマスにサンタさんがいい子のところに来るの?おもしろ~い。私もサンタさんのプレゼント欲しいなぁ~。』
天使の祭であるクリスマスに憧れる悪魔のクラリが俺にとっては面白くて可愛かった。
『でも…私、悪魔だから。悪魔は悪い子だからサンタさん来ないな…。』
クラリはハッとしてションボリと肩を落とす。