11月の物語
【クラリ】~手編みの黒いマフラー~
イブ君からクリスマスの情報を聞き出した後私はそそくさとイブ君と別れて悪魔界に戻った。
『あーぁ、なんかクソまずいもの食べたな…。体に影響しないといいんだけど。』
イブくんと一緒に笑っていたはずな笑顔が10月の国に近づくにつれて段々と消えていく。
悪魔界に戻った私は特殊な毛糸でマフラーを編んだのだった。
『クラリ、おかえり。何をしているんだ?』
私に声をかけたのは悪魔界で付き合っていた私の彼氏チャーリーだ。